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中国に留学する際の代表的なお金の持ち込み方はいくつかあります。それぞれにメリット、デメリットがあります。
●現金持込
必要なお金を日本円の現金で持ち込む方法です。中国の銀行で口座を作れば日本円のまま預金することができますので、必要な都度、人民元に両替して引き出します。持ち込む際の安全面で問題がありますが、余計な手数料が必要ないため、コスト面では最も優れています。
●海外送金
中国の銀行に口座を開き、日本の銀行からその口座に送金してもらうという方法です。この方法はお勧めしません。まず、日本の銀行から中国に送金する場合は、送金手数料が1回当たり4,000円以上かかります。郵便局は2,500円で送金できますが、米ドルでしか送金できないため、中国でさらに人民元に換える必要があります。また、海外送金では中国の銀行に口座を作らなくてはならないうえ、送金のたびに家族などに日本の銀行に行ってもらわなければなりません。時間も一番かかります。メリットが見出せません。
●トラベラーズチェック
米ドル建てのものが一般的で、日本で発行する際に1％の手数料が取られ、中国で人民元に両替する際も両替手数料が必要です。盗難、紛失の際にも再発行ができるなど、セキュリティ面でメリットがあります。反面、地方の銀行では扱えなかったり、行員が慣れてないことがあったり、換金のたびに銀行の窓口に行くわけですが、中国の銀行は常にどこも込み合ってますので、毎回時間をかけて換金することになります。
●インターナショナルカード
日本の銀行で発行されるキャッシュカードのうち、海外対応となっているものをインターナショナルカードと呼びます。これに対応する中国のATMにカードを入れると、人民元で預金を引き出すことができます。人民元で2,000元を引き出すと、それに相当する日本円と手数料が日本の銀行口座から引き落とされるという仕組みです。手数料は各銀行によって異なります。スルガ銀行、イーバンク銀行、新生銀行などが安いです。銀行によっては発行手数料や講座維持料などを取られる場合もあります。インターナショナルカードはトラベラーズチェックに比べると手数料が高いのですが、ATMで引き出せるため一々銀行の窓口に並ばないで済む点が利点です。
【インターナショナル対応のATM
】
●クレジットカード
中国ではクレジットカードはまだあまり普及していません。使える場所はホテルなど限られており、中国留学中にクレジットカードを使う機会はほとんどないと考えてください。
中国に留学する際には、このいくつかを組み合わせて利用するのが良いでしょう。学費や寮費など到着直後に必要になる金額は現金で持ち込み、そのあとの生活費をインターナショナルカードで引き出すといった形です。
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